猫の耳たぶ

失業者が思ったこと感じたことを書き散らします

ゆるキャン△の人間関係がすばらしい

学生の頃はアニメオタクで、バトル系、美少女系ジャンル問わず片っ端から観ていたが

社会人になってからは仕事が忙しくほとんど観なくなってしまった。

しかし無職になり時間がだだ余りしているので、ネットフリックスで最近のアニメを観てみることにした。

 

とりあえず今流行りの鬼滅とか呪術とかのバトル系を観たが、加齢のせいかなんだかついていけないし、

女の子がいちゃいちゃしているだけのアニメは、あー可愛いですねで感想が終わってしまい、

どの作品もしっくりこない中、唯一刺さったのがゆるキャン△である。

 

山梨県を舞台にキャンプ好きの高校生たちが延々とキャンプしているアニメで、一人でキャンプをするソロキャン派のリンと学校の部活仲間でわいわいキャンプをするなでしこのダブル主人公で構成されている。

 

このソロ派とわいわい派の距離感が素晴らしいのである。

 

よく見られる傾向では、一人でいるのが好きな人を本当は寂しいと思っている、友達はいるほうがいいと言って無理やり輪の中に引き込んだりするのだけれど、

ゆるキャンでは一人が好きなリンを誰も否定しないし、リンも大勢でやるキャンプを

批判したりしない。

アニメ1期の後半で、リンもみんなとわいわいキャンプをして大勢の楽しさを知るが、

部活には入らず、基本的にはソロを貫くところがかっこいい。

 

お互いに個人を尊重しあい、ちょうどいい距離感を保ちつつ各自キャンプを楽しんでいるので、理想的な距離感だなあと思う。

そして蘊蓄アニメの一面もあり、キャンプの道具を使い方が詳しく解説され、アウトドアの知識がどんどん増える。

 

蘊蓄以外に食べ物の描写にも気合が入っており、山梨や静岡グルメがよく登場して、

キャラクターがとても美味しそうに食べているので、こちらも食欲が湧いてくる。

私の持論ですが、食べ物を美味しそうに描いている作品はいい作品だと思う。

そしてBGMがケルト系の音楽でこれまた素晴らしく、耳も心地よくなってくる。

視覚、聴覚、そして味覚にも響いてきて没入感があり、25分間があっという間に過ぎていく。

 

 

こ、こんなアニメ今までありそうでなかった……!

よくある美少女がベタベタいちゃいちゃ馴れ合いしているアニメではなく、

キャラクター同士の堅実な距離感と会話がゆったりしていて、とても落ち着いた作品である。

 

 

 

現在2期が放送されており、毎回新エピソードを楽しみに待っている。

原作者さん、アニメスタッフさん、こんな素晴らしい作品を生み出してくれてありがとうございます……‼

 

余談ですが最近の話では登場人物たちがキャンプ資金を稼ぐためバイトをしている。

漫画でよくある金持ち便利キャラが道具を用意してくれるなんてことはなく、バイト代からキャンプ費用を捻出していて、

みんな偉いなあーと思っている。(おまえも働け)